ネットワークエンジニアはオワコンか？将来性がある5つの理由を解説

「ネットワークエンジニアはオワコン」と聞いたことはないですか？

AIやクラウドサービスの普及により、ネットワークエンジニアの将来性が不安になる人は多いです。

結論からいうと、ネットワークエンジニアはオワコンではなく、将来性のある仕事なので安心してください。

とはいえ、オワコン化してしまうネットワークエンジニアがいるのも事実です。

そこで本記事では、ネットワークエンジニアの将来性に不安を感じている人へ、次の3つを解説します。

今後もネットワークエンジニアとして活躍し続けたいなら、本記事を読んで対策をしていきましょう。

ネットワークエンジニアがオワコンと言われる理由

なぜネットワークエンジニアがオワコンと言われる理由を4つ紹介します。

クラウドサービスの普及

ネットワークエンジニアがオワコンといわれる大きな理由は、クラウドサービスの普及です。

近年、便利さと手軽さからクラウドサービスを利用する会社が増え、2020年時点では68.7％の会社が利用しています。

今までは、物理的なネットワーク機器の調達や設定、保守がネットワークエンジニアの主な仕事でした。

しかし、クラウドサービスを使う会社が増えたことで、物理的なネットワークを構築する仕事が減ってきているのです。

その結果、「ネットワークエンジニアはオワコンだ」といわれるようになりました。

クラウドサービスが普及しても、ネットワークエンジニアの仕事がなくなるわけではありません。

今後は、クラウド上でネットワークの構築・設計が必要になるからです。

クラウド技術に対応できるネットワークエンジニアは、将来性が高いですよ。

AIによる単純作業の自動化

ネットワークエンジニアの単純作業は、AIによって自動化されるといわれています。

とくにネットワークの運用・保守・監視は、マニュアル化された仕事が多く、AIで自動化がしやすいです。

以下のような業務は、今後AIによって自動化されるでしょう。

ネットワークの運用・保守・監視しかできない人は、AIによって仕事がうばわれる可能性があります。

ただし、ネットワークエンジニアの仕事がすべて自動化できるわけではないです。

難易度が高い上流工程やトラブル対応は、人間の考える力や経験が必要なため、需要がなくなることはないです。

ネットワークスキルの多様化

ネットワーク以外のスキルがないネットワークエンジニアは、オワコン化する可能性があります。

IT技術の進化により、ネットワークエンジニアに求められるスキルが多様化しているためです。

これからのネットワークエンジニアは、ITインフラ全般の知識とスキルが必要です。

従来のネットワークスキルしかない人は、長く活躍することはできないでしょう。

ネットワークエンジニアの年収が低い

「ネットワークエンジニアは年収が低いからオワコンだ！」という意見があります。

たしかに、システムエンジニアと比べると、ネットワークエンジニアの20代は平均年収が低いです。

ただし、「ネットワークエンジニア＝年収が低い」わけではありません。

ネットワークエンジニアは、30代から平均年収が大幅に上がるからです。

30代で年収が上がる理由は、以下のとおりです。

ネットワークエンジニアの年収が低いのは、あくまでも運用・保守・監視がメインの20代までです。

ITインフラを担当できる人は少ないため、しっかりとスキルを身につけた30代以上のネットワークエンジニアなら、高年収を目指せます。

ネットワークエンジニアはオワコンか？将来性がある理由5つ

ネットワークエンジニアは、本当にオワコンなのでしょうか？

結論をお伝えすると、ネットワークエンジニアは将来性がある職種です。

本章では、以下5つのネットワークエンジニアに将来性がある理由を解説していきます。

ネットワークの利用率が増えている

ネットワークの利用率が爆発的に増えたことで、ネットワークエンジニアの将来性が高まっています。

総務省によると、インターネットトラヒックは2019〜2021年の2年で約2倍に増加。

トラヒック量は、2030年に今の30倍以上、2050年には4,000倍に達すると予想されています。

インターネットの利用率が増えた理由は、以下の5つです。

しかし、ネットワークの利用率が増えたことで、次のようなリスクも高まっています。

トラブルによりネットワークが停止してしまうと、会社や利用者に大きな影響が出てしまいます。

今後も安心・安全なネットワーク環境を維持し続けるためには、ネットワークエンジニアはなくてはならない存在です。

テレワークの普及

テレワークの普及も、ネットワークエンジニアの将来性が高い理由にあげられます。

2019年〜2021年にかけて、テレワークの普及率は3倍以上に増えました。

テレワークの導入は、ネットワークの専門的な知識が必要です。

テレワークの普及により、ネットワークエンジニアを必要とする会社は増えています。

今後もテレワークが広がれば、ネットワークエンジニアの需要は増していくでしょう。

IT業界の人手不足

IT業界は圧倒的な人材不足です。

経済産業省の調査では、2030年に最大で約79万人のIT人材が不足するとされています。

ネットワークエンジニアも例外ではなく、人材不足の状況が続いています。

ネットワークの構築や設計は、誰でもできる仕事ではありません。

そのため、専門スキルがあるネットワークエンジニアを必要とする会社は多く、オワコン化することはないでしょう。

最新のネットワーク環境への対応

IT技術の進化により、新しいネットワーク環境が生まれていることを知っていますか？

新しいネットワーク技術が出てきたことで、対応できるネットワークエンジニアが必要とされています。

IT業界の進化スピードは早く、今後も新しい技術がどんどん生まれてくるでしょう。

そのため、ネットワークエンジニアがオワコン化することはなく、将来性がある仕事です。

AIで自動化されるのは一部のみ

AIで自動化されるのは、運用・保守・監視の一部のみです。

ネットワークエンジニアの仕事は、すべてを自動化できるほど単純なものではありません。

上記の仕事は、ネットワークエンジニアの専門的なスキルや経験、コミュニケーション力が必要とされます。

そのため、すべての仕事がAIに置き換わることはないため、オワコン化は考えられません。

ネットワークエンジニアがオワコン化を避けるには？

オワコン化しないために、ネットワークエンジニアがやるべきことは以下の4つです。

将来性に不安を感じている人は、ぜひ参考にしてください。

ネットワーク以外のスキルも身につける

オワコン化を避けるには、ネットワーク以外のスキルも身につけることが大切です。

とくにITインフラ全般の知識・スキルがあれば、ネットワークエンジニアとして貴重な存在になれます。

具体的には、以下の技術を学ぶと良いでしょう。

何から勉強すべきか悩んでいるなら、まずはクラウドから学ぶのがおすすめ。

クラウドサービスの普及により、クラウド上でのネットワーク管理スキルは、将来的に必要不可欠になってきますので。

早めにネットワーク以外のスキルを身につけ、あなたの市場価値や将来性を高めていきましょう。

設計・構築は必ず経験する

ネットワークエンジニアがオワコン化しないために、設計・構築スキルは必ず身につけるようにましょう。

設計や構築の仕事は、AIで自動化できないからです。

また、設計・構築を経験することで、ネットワークエンジニアとしてのキャリアパスも広がります。

運用・保守・監視しか経験できていない人は、できるだけ早く設計・構築にたずさわれるようにしましょう。

今の会社で設計・構築をやらせてもらえないなら転職も検討した方が良いですよ。

未経験は20代までに転職する

未経験の人は、20代までにネットワークエンジニアへ転職しましょう。

20代はやる気や吸収力の高さが評価されるため、スキルがない未経験でも採用されやすいです。

30代になると、即戦力となる人が必要とされるので、未経験OKの求人に応募しても受かりにくくなります…。

未経験からネットワークエンジニアへ転職を考えているなら、早めに行動することが重要です。

スキルアップできない会社から転職する

スキルアップができない会社にいるなら転職を検討しましょう。

ネットワークの設計や構築はもちろん、サーバーやセキュリティの経験もできない会社にずっといても将来性がないです。

ネットワークエンジニアがスキルアップできる優良企業の特徴は、以下のとおりです。

詳しくはネットワークエンジニア優良企業ランキングで解説しています。

実際の会社や優良企業への転職方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

ネットワークエンジニアはオワコンか？まとめ

あらためてお伝えすると、ネットワークエンジニアはオワコンではなく、将来性がある仕事です。

ただし、運用・監視しかできない人は、オワコン化する可能性があります。

オワコン化しないためには、新しい技術に興味を持ち、幅広いスキルを身につけることが大切です。

今の会社でスキルアップできないなら、早めに転職しましょう。